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LUCY/ルーシー
2015/02/13(Fri)
この映画はとても短い。
だから台湾から帰る時でも、十分見られる!と思って見たのだが、一番評価できる点は、この「短い」ことである。

これがもし2時間以上の大作だったら、内容的にどうなのと怒り出して飛行機がUターンする事態だが(なるか!)、何しろ短いので決着が早く、「うん、ま、こんなもんだろ」と思える。
そして結末についても、我々には既に「ネットは広大だわ」と肉体を捨てて電脳と観念の中へダイブしていった「草薙素子少佐」がいるので、まぁまぁ受け入れられなくはないのだ。

先に台湾から帰ってくる時に見たと書いたが、その台湾から始まる映画だったのでちょっと笑ってしまった。
チンピラ男から頼まれて、高級ホテルにアタッシュケース(手錠付)を届けに行くルーシー。
どうやらこれはかなりヤバい薬(見たところは青いシリカゲルみたい)らしく、チンピラ男は殺されちゃうし、ルーシーも他の数人と一緒にこの薬を体内に埋め込まれ、運び屋として世界中に飛ぶことになる。

何しろこの相手が韓国ヤクザのようで、字幕も出ないから最後まで何言ってるのかさっぱりわからんのだよね。
韓国人はこの映画見たら逆にセリフが全部わかってしまうのか、それともかの「ローグアサシン」(面白いよ!)でデヴォン青木が喋った「サラダ食べたいの!」みたいな支離滅裂な母国語が聞こえて吹きだしてるのか、どっちなんだろうか。

ところがルーシーはそれを狙う勢力から暴行を受け、その薬が体の中に漏れ出してしまったからさぁ大変。
ルーシーの脳はどんどん覚醒していき、髪の色や姿を変えるのは朝飯前、襲ってくる刺客を投げ飛ばす怪力や、投げるまでもなく宙に浮かせる念動力が使えるようになっていく。脳味噌すげぇ!(棒読み)

無論、ハッキングやクラッキングはお手の物。
ルームメイトの体の不調をまるでベイマックスのようにスキャンして知ることができたり、しまいには時をも止めて手塚ゾーンもびっくりの恐竜大紀行までできるようになるのだ。脳味噌すげぇ!(棒読み)

最後はパリでモーガン・フリーマン演じる脳科学者と合流し、事情を説明。
このノーマン博士の説は、映画だけにわかりやすくて楽しかった。
生物は過酷な環境下では各個体が「不死」を目指して進化し、食物が豊富で生命への脅威がない時は種の「繁殖」へと進むのだそうだ。

「ベルクマンの法則」がそうであるように、北の生物は自身が強く逞しくなり、南の生物は小さいけれど多数繁殖になるのかしらん。(でも北は確かに環境が苛酷で食物不足に悩むけど、南は南で食べ物があってもすげぇ寄生虫とか恐ろしい感染症とか多いよね!)

覚醒はさらに続き、やがてルーシーは自分がどうなってしまったか、そして100%覚醒するとどうなってしまうのかを知る。
最後は韓国ヤクザと銃撃戦になり、追い詰められたルーシーは銃口を向けられ、そして消えてしまう。
この世界そのもの、すべての事象や量子や概念に溶け込んだとでも言おうか…なんだかよくわからん。

とりあえず、ツッコミどころが満載過ぎて、いちいちツッコンでると楽しめないので、ゆるい気持ちで見るのが正解かな。
一応ルーシーの目的は、青いシリカゲルが悪用されないように体に埋め込まれた人間を確保し、薬を回収していくってことなんだけど、そのへんはどうでもいい感じ。

とにかく1時間ちょいで短いし、カーチェイスや銃撃戦もあるし、ヨハンソンはまだ十分カメラに耐えうる美貌だし、映画的なそのへんはクリア。
人がマトリックスのようにデータに見えるとか、襲い掛かる暴漢を宙に浮かすとか、目新しい映像があるわけではないけど、お約束的なのはいくつかあるしね。

いや~、CMで見たとおりの印象のアホな映画だったけど、機内上映で見られたし、終わったらちょうど羽田に着いたし、まぁいいかな。

100%覚醒のルーシーが博士に渡したデータ(わざわざシモジモにも使いやすいようUSBにしてくださった)を、我々覚醒10%組が理解できるようになるのは果たして一体いつになるんだろうか…(超棒読み)

(2015/10/12 記)
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