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ももへの手紙
2015/03/22(Sun)
うねうね動く作画はすごいが、物語的には地味な映画。
映画館で予告を見たような気がするが、なんだってこんな深夜に放映するんだTBS…

主人公のももは、年相応のすんなりした体つきに、ちょっとひねくれた現代っ子で、可愛げがないところが可愛い。
ももの父親は海洋学者で、海での事故で死んでしまった。
ももは未亡人となった母親と一緒に彼女の故郷へやってきたんだけど、都会っ子がいきなり田舎暮らしに慣れるはずもなく、疎外感をひしひしと感じながら鬱々と過ごしている。

それに、ももには悩みがある。
それはお父さんと喧嘩をした時が、お父さんに会えた最後の日だったということ。
そしてお父さんは「ももへ」とだけ書かれた手紙を残していて、それが何を言いたいのか、わからないこと…

そんなももの前に、天から落ちてきた「見守り組」という3匹の妖怪が現れる。
この後はまぁ、お約束的に、やつらの正体が何なのかわからないがゆえの大騒動が起こるわけだ。
それまで鬱々していたももがぎゃーぎゃー騒ぎながら島中を逃げ回ったりとか、ホント、お約束展開。

この時、島に住む陽太って少年が助けてくれたりして、またこの陽太がいっちょまえに都会っ子のももに気を使ってくれたりして(祭の船をみせてくれたり。会話はないけど)いいヤツなんだよね。
騒ぎの後で、妹と一緒に仲間とやってる橋からの飛込みに誘ってくれたりもする。さすがにワイルド過ぎてももには無理だったけど、この陽太とウミの兄妹は田舎者のクセに繊細な心遣いができるようで、後日、2人しかいないからとまた飛び込みにさそってくれたりするのだ。いい子たちだなぁ…

やがてももは、妖怪の正体を知る事になる。
西田敏行演じる大顔面のイワ、山寺宏一演じる皮肉屋のカワ、そしてチョーが演じるとっぽいマメ。
その後、通行手形を壊す壊さないで揉めつつも、なんとなく折り合っていくももと妖怪たち。

盗んできたものを差し出して怒られたり、寝そべってテレビを見てる姿にあきれたり、女子小学生と小汚いオヤジの攻防は続く。
この後もイノシシを追っかけたり、大切な父からの手紙を改竄して空へ送っちゃったり、なんだかんだとあるんだけど、全体的に長い。
色々あることはあるけど決定打がないとでも言おうか…

ま、決定打となるのはいろいろな事を経て、妖怪たちが屋根裏に隠していた島中の女子小学生から盗んだ物品を見た母親が、ももに問い質した時かな。
「よーうかーいの~せいなのね♪」という答えでは当然許してもらえず、ももは母親に殴られてしまう。正真正銘、妖怪のせいなのにねぇ…

家を飛び出したももは、ばったり出会って、慰めようとしてくれた陽太(本当にいい子。もも、もう結婚しちゃいなYO!)に「私にはお父さんがいない」と八つ当たり。
でもさすがに色々と悪いと思ったのか、ももはイワたちに、父親と喧嘩をしたまま別れてしまった事を告白し、思いのたけを吐き出す。
一方妖怪たちも、自分たちが天の遣いであり、亡くなった人の代りに残してきた人を見守るお役目があると告げる。

ここまでも大分冗長だったけど、この先もかなり冗長。
喘息の発作を起こした母のため、台風の中を医者を呼びに行くって言うんだもん。
いやいや、危ないし。
喘息も本人は苦しいし、重積発作を起こせば怖いけど、今のところ生死に関わるほどじゃないんだし。

そう思ってる間にももは飛び出し、なんやかんやで妖怪大集合が起き、ももは医者のいる隣島へ到着した模様。
で?
どうやってあの嵐の中を医者を連れてきたわけ?母親が寝てるのってどこの病院?(無表情で淡々と聞く)

見守り組の3人は天に帰ることになり、ももは父親に手紙を届けて欲しいと駄々をこねる。
本当はダメらしいんだけど、すったもんだの挙句(こういう表現ばかりなのは、全てが冗長なので端折るため)3人は手紙を携えて天に帰る。

そして祭の夜、母と共に海に浮かぶ藁船を見ていたももは、父からの手紙を受け取った。
そこには「よく頑張った、お母さんをよろしく」というようなことが書いてあって、ももからの手紙がちゃんと届いたことがわかったのだった。

いやー、作画は凄いけど、内容的には「ちょっと!ちょっとちょっと!」とチョップしたくなるような映画だったね。
妖怪がももの友達になってくれるというわけでもなく、むしろ妖怪の窃盗癖のせいで親子の仲がこじれるとか、やたら長いイノシシとの攻防とか、妖怪のドジのせいで陽太とウミとの約束をすっぽかしちゃったり、父親の最後の手紙を天に送られちゃったり、なんかこう…ダメな点しか見当たらないような気がするんでござるよー

それに、いくら我々が外連味たっぷりのアクション満載の宮崎アニメが好きでも、小学生の女の子が台風の中を造りかけの橋を渡る必要も、緊急性もないと思うのね。
王蟲が突進してくるとか、バルスが発動したとか、時計台でプチッとなったらローマ時代の遺跡がコンニチハとか、ギガント発進とか、そういう危機とは全然違うと思うのね。

妖怪たちも、体を消すのがヘタクソだったり、ドングリをぽろぽろ落としたり、もふもふしてて大あくびしたり、さらにもふもふして飛びまわるバスだったりするならともかく、物を盗んだりバイクに勝手に乗ったりイタズラしたりじゃ、いまひとつ心を寄せられないのよね。

うーん…素直になればももは可愛い子だし、寡婦になっちゃったお母さんも頑張ってるので(郵便局員といい仲になるのかどうかはわからんが、なんとなく違う人と再婚しそうな気がする)、問題はない。
何より陽太がいいヤツなので、今後は是非いい男に育って、2人にはどんどん仲良くなってもらいたい。
それくらいなんだよなぁ…褒められるのは。

主役の美山加恋は上手だったし、何よりお母さん役の優香がとっても上手で、プロの声優がやってるのかと思った。宮迫も上手いし美声なのでビックリしたけど、役者やタレントや芸人にはたま~にこういう勘のいい人がいて驚くよ。

作画は本当に凄いけど、作画しか褒められない映画かなぁ、残念ながら。

(2015/10/17 記)
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