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ヒックとドラゴン2
2014/12/29(Mon)
続編が作られると言われながら、企画がいつの間にか立ち消え、そして説明もなく葬り去られる作品は多々あれど、この「ヒックとドラゴン2」は、制作もされたし各国では上映もされてるのに、日本での上映はなしなんて…!
(後日、東京国際映画祭でオープニング上映あり)

というわけで、確か一言投票所で「とても面白かったですよ」とお勧めいただいたため、深夜に車を飛ばしてレイトショーを見に行った覚えのあるアニメ映画の第二弾。
1作目はどこか弱々しい青年ヒックと、怪我をしてしまったナイトフューリーのトゥースが出会い、友情を温め、やがて敵を打ち倒して、代償を払いながらも真のバディとなる成長譚だった。今時「主人公が隻脚になる」というアニメも珍しい。

それから5年が経ち、ヒックは不自由な足をものともしないドラゴンライダーとなり、猫みたいに可愛いトゥースは相変わらずのやんちゃぶり。恋人のアスティは相変わらずの腕前で早くもストイックの「未来の息子の嫁」自慢になっている。
すっかりドラゴンとの共存に慣れたバーク島は平和な日々を謳歌していたけど、ある日「ドラゴ」というドラゴンを操ることができるという男の支配下にあるドラゴンハンターがやってくる…というのが導入部。

今回もスピーディーな展開とトゥースを初め爽快なドラゴンの飛行シーン、そして痛みと苦しみを伴う成長物語が満載で、なんでこれを公開しなかったんだ?と首を捻ることしきり。多くの人がこれをブルーレイ、DVDになるまで見られないなんてあんまりだと思うわ。

何よりビックリしたのはやはり、実はドラゴン使いだったヒックのおっかさんが生きていたってことだね。
ドラゴンに襲撃された日、ドラゴンに入れ込むあまり、自分がヒックに怪我をさせてしまったと思い込み、後悔した母は父の元を去った。
おっかさんは孤高のドラゴンライダーで、ドラゴンの全てを知り尽くしている。それでもナイト・フューリーには会った事がないのだそうだ。「超激レア」というより、やはり「世界に一匹しかいないのかも…」というあたりが浮き彫りになるので、完結編たる三作目はヒックが身を固めると共に、やっぱりトゥースのお嫁さん(お婿さん?)探しになるんかな。
おっかさんの乗るドラゴンは大きくて強面だけどとても立派で強く、トゥースも思わず隣で胸を張って真似しちゃうほど。(可愛いのぅ可愛いのぅ)

父と決裂し、王たる白い巨大なドラゴンと共に生きると決めている母は、「ドラゴン嫌いのストイックは永遠に変わらない」と頑なに言う。でも今、バーク島はドラゴンで一杯だ。皆が自分のバディを持ち、仲良く家族同然に暮らしている。
ヒックは何とかして父と母を仲直りさせようと画策し、20年以上のブランクを経て再会した2人は、心を通わせ、息子もビックリなラブラブぶり。子供向けとかアニメだからとかそういうのはなしで、結構ラブラブ(でも下品だったりエロくはないよ)。

このままめでたしめでたしとなるかと思いきや、そうはいっても何しろ「ヒックとドラゴン」だ。
今回もまた衝撃が待っている…

自分以外にドラゴンを自在に操れるものなどいないと豪語するドラゴがやってきて、大量のドラゴンをけしかける。
しかもその激しい戦いの最中、母が慕う王たるドラゴンはドラゴに操られたドラゴンに倒されてしまい、かつドラゴに操られたトゥースは我を忘れ、狂乱飛行の中、息子を庇ったストイックを殺してしまうのだ!!!

うわー、マジか…

はっと我に返ったトゥースは、操られた自分が何をしたかわからない。
眼に映るのは大好きなヒック。だからトゥースは恐る恐るヒックのそばに向かおうとする。
けれどトゥースを待っていたのは、ヒックからの完全なる拒絶。
骸となった父を抱き、怒りと哀しみに支配されたヒックは、トゥースを追い払ってしまう。

無理もない…無理もないんだけどさ…
ワケもわからず、自分を追い払うヒックに戸惑うトゥースがさ…あまりにも哀れで…
でも一方で、たった1人で自分を育ててくれた、村のリーダーたる父を眼の前で、自分のバディが殺してしまうのを見てしまったヒックもさ…そりゃもうあまりにも可哀想でさ…

最強になってしまったドラゴは、主とはぐれたナイトフューリーまで手に入れて、すっかり覇王気取りなんだけど、彼自身、村をドラゴンに襲われて家族も仲間も自分の体も失ってしまったわけだから、彼なりにドラゴンを憎む理由はよくわかる。
おっかさんの出現だけでもビックリなのに、実はドラゴンとの共存を信じているという設定はちょっと唐突過ぎたと思う。
ストイックを失ったヒックが、最初のように「話せばわかる」は通用しないので行動あるのみ、になるのもわかる。
それによって結局はドラゴたちと全面戦争になってしまうというのもわかる。
わかるんだけど…まぁ、結局ヒックもしっかりと大人になっちゃったねという感じ。

激しい戦いが繰り広げられる中、ヒックの呼びかけと、ヒックのことが大好きな自分の意思の力で洗脳を解いたトゥースが、その激しい咆哮で相手のキングたるドラゴンを威圧して打ち負かす。
ヒックがバーク島の族長になると同時に、トゥースもまたドラゴンの長になるというラストは、戦いの締めとしてはなかなか感動的。
そのためにはハルバル父さん…ならぬストイック父さんはヒックが大人の男になる「通過儀礼」として死ななきゃいけなかったのか…と思ってしまう。
おっかさんが生きてても、おとっつぁんが死んじゃうんじゃ差し引き変わらずじゃないの!

とはいえ、作画は相変わらず素晴らしいし、飛行シーンは宮崎アニメが忘れてしまった外連味たっぷり&爽快感溢れるスピード感で気持ちがいい。母ヴァルカによってトゥースの隠されていた翼が見つかり(トゥース本人も知らなかった模様)、もともと誰にも負けない速さだったナイトフューリーは手のつけられない速さに。

トゥースの海蛇嫌いも相変わらずだし、失われた翼を補うギミックも進化してて楽しい。
海に落ちたトゥースを置いていかれては大変と、今まさに謎のドラゴンライダー(お袋なので結果的には心配いらないんだけど)に拉致られようとしている自分の身も顧みずに「あいつは自分では飛びたてないんだ!」と心配するヒックもいい。

2作目でもあり、物語がハードだったり、物語が「大人の事情的判断」になっていくことといい、辛口批評が多いこともわかるけど、トゥースが「ヒックの父殺し」になっちゃうことも遺憾だけど、でも、でも…

やっぱりトゥースの猫みたいな可愛さを愛でる分には申し分ないよ!

私にとっては物語も十分面白かったし、ヒックはキャラデザ的にもちゃんとアダルトになってたし、見てよかったと思える映画だったよ。今回は本当に運よく機内上映で見られてよかった。
そして完結編となる次作もなんとか絶対に見たいけど…果たしてちゃんと公開してくれるんだろうか?

(2015/9/12 記)
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